# 提案文書の模範例 意思決定者の問いに、結論ファーストで答える提案文書の例。 ## 目次 - 対話の流れ(例) - 例0:Before / After(上流を埋める効果) - メンツを守る言い換え(NG / OK) - 例1:在宅勤務を週2日に増やす - 例2:採用管理ツールの導入(他ツール比較あり) - 例3:ノー残業デーの導入 --- ## 対話の流れ(例) ユーザーが雑に投げ、AIが1問ずつ推奨案つきで材料を引き出す。 > ユーザー:定例会議を減らしたい > AI:①は「定例会議を減らす」ですね。②決めるのは誰ですか? チームの定例なら直属の部長が承認者になりがちです。これでいいですか? > ユーザー:部長です > AI:③部長の頭の中の問いは「どの会議か/何がよくなるか/自分は何をすればいいか」が刺さります。この3つに答える形でOKですか? > ユーザー:OK > AI:④根拠になる数字はありますか?(なければ体験談でも可) > ユーザー:週7本・12時間、直近は7人中2人しか発言していない > AI:十分です。提案文書を作ります。 材料が揃うと、下の「例0:After」のような文書が出力される。 ## 例0:Before / After(上流を埋める効果) 同じ「定例会議を減らしたい」でも、上流(誰に・相手の問い・何を言い切るか)を埋めるかどうかで結果が変わる。 **Before(AIに丸投げ・上流が空っぽ)** ``` お疲れ様です。会議運営の効率化についてご提案がございます。 最近、会議時間の増加が生産性低下の要因として指摘されています。 つきましては、定例会議の頻度の見直しをご検討いただけますと幸いです。 ``` 丁寧だが、どの会議か・何がよくなるか・何をしてほしいかに答えていない。意思決定者は「それで?」となる。 **After(上流を埋めてから書く)** ``` 【提案】報告だけの定例会議3本を隔週にして、浮いた月6時間を提案準備に充てます。ご承認をお願いします。 ◎ 現状の課題 定例会議は週7本・延べ12時間。うち報告だけの3本が週3時間を占める。 直近の会議では発言者が7人中2人だった。 ◎ 提案する理由 報告だけの会議は資料の前日共有で代替できる。議論のある会議は残す。 ◎ リスクと対策 共有漏れを防ぐため、資料は前日17:00までに投稿するルールにする。 ``` ## メンツを守る言い換え(NG / OK) 同じ提案でも、過去を否定する書き方は通りにくい。状況の変化として語り、相手の功績を立てる。 **NG(過去を否定)** ``` 今の定例会議は無駄が多く非効率です。やめるべきです。 ``` **OK(状況変化+功績を立てる)** ``` 定例会議は立ち上げ期に足並みを揃えるのに役立ってきました。 人数も増えて自律的に動ける今、形を変えるタイミングだと思います。 まず1ヶ月、報告は資料共有に切り替えて試させてください。 ``` ## 例1:在宅勤務を週2日に増やす ``` 【提案】在宅勤務を週2日に増やすことを承認してください。来月から3か月の試験運用にしたいです。 ◎ 現状の課題 通勤に往復2時間かかり、集中して作業する時間を確保しにくい。 資料作成は1人で進める作業が多く、出社の必要性が低い。 ◎ 提案する理由 移動時間を作業に充てられ、締め切り前の残業を減らせる。 週2日に絞れば、対面が必要な会議や相談は出社日にまとめられる。 ◎ リスクと対策 連携が滞らないよう、出社日を火・木に固定してチームで揃える。 3か月後に稼働と成果を振り返り、継続するか判断する。 ``` ## 例2:採用管理ツールの導入(他ツール比較あり) ``` 【提案】採用管理ツールをHRtable(月額3万円)で導入したいです。 Googleスプレッドシートで管理している採用フローを移行する承認をお願いします。 ◎ 現状の課題 選考状況の共有にメール往復が発生し、1件あたり平均30分かかっている。 スプレッドシートの更新漏れで、面接の重複が月2〜3件発生している。 ◎ 他ツールとの比較検討 ・HRtable(月額3万円)— 採用サイトとAPI連携できる ・Recruit Board(月額2万円)— API連携できないため見送り →推奨:HRtable(連携で更新漏れと面接重複を防げる) ◎ コスト対効果 月額3万円に対し、現在の対応工数(月約20時間)を半減できる見込み。 ``` ## 例3:ノー残業デーの導入 ``` 【提案】毎週水曜日をノー残業デーにしたいです。 定時の18時退勤を原則とすることを承認していただきたいです。 ◎ 現状の課題 ・定時以降は集中力が落ち、同じ作業でも時間がかかる ・平均残業時間は月40時間で、その時間帯の生産性は低い ◎ 提案する理由 ・終わり時間を逆算することで生産性が上がる ・残業の常態化を防ぐことで離職リスクを下げられる ・週1回から始めることでまず効果を検証できる ◎ 補足 急ぎの仕事が入った場合は例外を認め、翌日に繰り越すルールとする。 ```